MofM
マンオブムーズ


MofM(man of moods/マンオブムーズ)は、本物のアウトドアプロダクトを追求しながらも、デザインはスタイリッシュなアーバンスタイルを取り入れたメンズファッションブランド


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MofM 2018AW COLLECTION

MofM(man of moods/マンオブムーズ)2018AWは「山と街」2つのシチュエーションに分けてそれぞれでの着こなしを提案。 デザイナー福山氏が、東京での10年を経てよりリアリティと高い機能性を追求し、みなかみ町へ移って5年目となるシーズン。実際に雪山や川などのフィールドでプロトタイプを試しては改良を重ね、5年がかりで培った最高のバランスが取れたアイテムを披露した。 2018SSで好評だったスタイリストの岡部文彦さん率いる外遊び集団「バリカンズ」とコラボレーションしたシャーロックキャップを秋冬仕様にアップデート。雪山でのライブ配信により、自然のクオリティや山という空気感の中で「本格的なアウトドアウェア」を全面に出したコレクションとなった。


SPECIAL INTERVIEW

極上の自然と歩み、行き着いたアーバンアウトドアの境地

アウトドアで本当に必要なプロダクトを追求すべく、拠点を東京から群馬県・みなかみ町に移して5年。機能性とデザイン性を兼ね備えた自信作とも言えるダウンジャケットの完成や、世界初の雪山からのライブ配信形式のコレクションについてデザイナー福山正和氏に話を聞いた

ープロのスノーボーダーとしても活躍する福山さんを魅了する、みなかみ町の自然について改めてお伺いできますか?

みなかみ町は全国で24時間降雪量が1位になるほどの豪雪地帯で、そこに位置する日本百名山の谷川岳は、非常に危険な山と言われています。急斜面の崖などもあるのでリゾート開発もあまりされてないほど。だからこそ非常に上質なパウダースノーで、2000m以下級の山とは思えない険しいコースもあります。都内から数時間でこんな素晴らしい自然があることに、今でも感動しますね。この素晴らしい環境をバックボーンに、ブランド展開ができていることに誇りを持っています。

ー夏はフィッシングなど、同じ谷川岳のアクティビティでも雪のシーズンがスタートするときはどんなお気持ちですか?

プロのスノーボーダーとして全国の雪山を回っていた時は1年中雪があることが当たり前の環境でしたが、今は日本の谷川岳・藤原の地に定住しているので、本格的な雪山のシーズンは2ヶ月しかないんです。そのうち、パーフェクトな雪質の日っていうのは限られた数日しかない。特別な環境の特別な日を待ち遠しく感じていますね。絶好の雪質の日を逃すまいと仕事も前もって仕込み、キャッチアップできるようにしています。自分のペースではなく、自然のペースに合わせるということを、この地に来て学びました。 でも良いことばかりではないのが、自然の中で暮らすということ。除雪ってめちゃくちゃ大変なんですよね。水道が爆発したこともあります。豪雪地帯で暮らすことに恐怖もありますね。自然と共存している感覚で、春夏秋冬の季節の移り変わりが1週間ごとに肌で感じられるくらい明確なんです。

ー2018AWシーズンについてお伺いできますか?

本格的なアウトドアウェアでありながら、都会でも着れるアーバンスタイルを大事にしてきました。東京での10年を経て、よりリアリティと高い機能性を追求し、みなかみ町へ移って今シーズンで5年目になりますが、やっと積み重ねてきたことが一つ、形になったと思えるシーズンですね。 たくさんの生地やデザイン、カッティングを取り入れ、実際に雪山や川などのフィールドでプロトタイプを試しては改良を重ねてきました。たくさんの修正を加え、5年がかりでようやく自信をもって最高のバランスが取れたアイテムが提案できるようになりましたね。そのアイテムにはシーズン名を入れずに「TYPE1」「TYPE2」と表記しています。長く使える定番のプロダクトの表れです。

ー自信作も並ぶ今期のアイテムのランナップについて教えてください

山はもちろん、街にも馴染むダウンジャケット(EX FIELD URJK_TYPE2)です。形はそれほど変わっていませんが、改良を重ね丸2年半かけて完成形に至りました。特徴として中綿を入れた点ですね。アウトドアのアウターに中綿をいれることは、汗で蒸れるため、普通ならレイヤードして温度調節するんです。ただ、実際に雪山やスノーボードって実はそんなに汗をかかないシーンも多いことに着眼しました。中は薄着で、アウター1枚でリフトに乗れるようにと開発。デザインは短丈なのでタウンユースでも違和感なく使ってもらえると思います。 また、前回の2018SSで好評だったスタイリストの岡部文彦さん率いる外遊び集団「バリカンズ」とコラボレーションしたシャーロックキャップが秋冬仕様になっています。彼らはアウトドアと街を知り尽くしているので、一緒にモノ作りをしていると学ぶことが多いですね。あとはバッグブランド「マスターピース」、岐阜県のメリノウールのソックスメーカー「ローキック」とのコラボレーションもぜひ注目して欲しいです。 コラボレーションを行う際は、まずは双方のブランド特徴を理解し、共通点を見つけて生かす。お互いが一歩先に進められるモノ作りになればいいなと思いながら行なっています。

ー前回に引き続き、コレクション発表がライブ配信ですね。雪山で発表への意気込みを教えてください

みなかみ町のリアリティを伝えたいと思っています。ブランドコンセプトである「MINAKAMI⇄TOKYO」のアーバンな部分は、取り扱っていただいている各セレクトショップや、スタイリスト岡部さんをはじめ最高のメンバーが手掛けてくださるルックのおかげですいろんな提案ができていると思います。しかしもう一つのテーマである「本格的なアウトドアウェア」という部分については、まだまだ伝えきれていない部分があります。機能性について自分たちが発信する事には使命感を感じていますね。どういう空気感の中で洋服が作られているのか?そのバッグボーンを知ってもらいたいと思います。今期に関しては、とにかく谷川岳のディープなところは危ないので(笑)、ライブ配信の撮影ができる範囲にはなりますが、イメージだけでも伝えらたらいいなと思います。

ー他にない雪山からのライブ配信形式のコレクション。見どころを教えてください

今回はコンセプトをより強く発信するため、ルック撮影の方法も「山と街」2つのシチュエーションに分け、それぞれでの着こなしを提案しています。 アウトドアやスノーボードを普段しない人にも、ライブ配信を通じて、自然のクオリティや山に興味をもってもらえたらいいなと思いますね。すでにアウトドアな方には、「おしゃれしてアウトドアする高揚感」を味わうきっかけになれば嬉しいです。ファッションはモチベーションになり、山は人生を豊かにする、それぞれの良さをライブ配信で伝えたいですね。


Designer Profile

福山正和(Masakazu Fukuyama)

1975年生まれ。奈良県川西町出身。
トップスノーボードライダーとしてNIKE,DCSHOECOUSA等の10社と契約を結び、約10年間活躍。
その後、独学で洋服を学び、MofM(マンオブムーズ)を設立。
ブランド創設から10年目の夏、ブランドのラインナップに本格的なアウターウエアを加えるという目的と、日本百名山のひとつである“谷川岳(たにがわだけ)”がスノーボーダー魂に火を付け、都心から山の麓(群馬県・みなかみ)に拠点を移す。 スノーボーダーとしてはもちろん、エクストリームフィッシングという新スタイルにて新進気鋭のプロフィッシャーとしても活動する。


Brand Profile
MofM

MofM(man of moods/マンオブムーズ)はクリエイティブディレクター福山正和により2003年に立ち上げられたファッションブランド。“マンオブムーズ”とは、常に進化するブランド「感性、感覚、雰囲気」で生きる人種の意味が込められている。コンセプトは、その時その瞬間で感じる感覚を独自のエクストリーム思考、アクションスポーツ思考で造形、具現化していくこと。 本物志向のアウトドアプロダクトを追求しながらも、デザインはスタイリッシュで都会的なアーバンスタイルを取り入れる。 群馬県産の素材にこだわり、みなかみの山や川でインスパイアされたことをプロダクトに落とし込んでいる。 2010年春夏コレクション以降はデザイン、ブランドディレクションを福山正和が統括している。