SOMARTA
ソマルタ


SOMARTA(ソマルタ)は廣川玉枝が手がける、ウィメンズファッションブランド。先端のテクノロジーと人体や社会に宿る根源的な価値を融合させ、ファッションの分野だけにとどまらず幅広い活躍を続ける。


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SOMARTA 2020SS COLLECTION

SOMARTAの2020S/Sコレクションは”geoscape”をテーマに合わせた空間デザインも展開。大地の黄色、水の青、太陽の赤、森の緑、空間の白、5つの自然界を象徴する色が混ざりあい調和して一つの世界を創り出す。zoffとのコラボレーションによるアイウエアも注目。


SPECIAL INTERVIEW

"naturalia" 色彩が喚起する普遍の喜び

先端のテクノロジーと人体や社会に宿る根源的な価値を融合させ、ファッションの分野だけにとどまらず幅広い活躍を続ける「SOMARTA(ソマルタ)」。 2018SSシーズンはデザイナーの廣川氏がバカンスで出会った、豊かな自然や民族に着想を得たコレクションとなった。 その色彩豊かなアイテムの数々は、都会的でありながら見るものを開放的な気分にさせてくれる。そんなアイテムの秘められたこだわりを廣川氏に聞いた。

ー「ソマルタ」のブランド設立当初から続けられている「スキンシリーズ」について教えてください

2006年に“身体における衣服の可能性”をコンセプトに、無縫製のニット「スキンシリーズ」の製作からブランドがスタートしました。 「スキンシリーズ」は着心地にこだわって縫い目を無くした“皮膚のような究極の衣服”としてブランド設立から8年目まではボディウェアとして作っていたのですが、 今はその技術を使ってワンピースやアウターまで幅広く展開しています。デザインは都会的な女性をイメージ。 機能的ながらイージーケアが可能なので、見た目よりも気軽に着られて便利なアイテムです。

ーコレクションを作る過程について教えてください

まずデザイン画を描いて、それをどう服に落とし込むかを考えます。デザイン画って地図みたいなもので、それを元にどんな素材や加工が合うのかを検討しています。 テキスタイルには特にこだわっていて、刺繍やプリントや無縫製ニットのテクニックもほぼすべてオリジナルです。服の構造からデザインするのが好きなんです。 あとはやっぱりテキスタイルを作るのが好きなんでしょうね。「こういう生地があったら面白いだろうな」と頭を巡らせながら服作りをしている感じですね。

ー2018SSのテーマは?

テーマはnaturalia(ナチュラリア)。自然を愛する都会の女性がイメージです。バカンスでスリランカに1週間ほど滞在したのですが、 そこでの美しい大自然からインスピレーションを得ました。アーユルヴェーダをやったり、高山に登ったり、日本では体験できない自然環境でしたね。 東京で暮らしていると、なかなか大自然に触れる機会ってないじゃないですか、普通が普通じゃなくなる感覚やギャップが面白かったです。 自然の力強さや光、鮮やか色彩を幾何学的なグラフィックや、刺繍、プリントで自然の美しさを表現したいと思いました。

ー中でも注目のアイテムは?

フリンジレースという糸をフリンジのようにさせる刺繍のテクニックを取り入れました(下記写真1枚目)。 あとは、奥行きが出るように表面感のあるテキスタイルの上にプリントをのせたアイテムなどが見どころです(同2,3枚目)。

また、一見フェイクファーのような見た目のジャケットとスカートは不織布(紙)でできています。 スリランカでたくさん見た鳥をイメージ。夏でも軽やかな鳥の羽を表現できればと思って。 スリランカの民族衣裳って線で表現することが多くて、その表現を都会的なデザインに崩して落とし込んだら面白いかなと、トップスとプリーツスカートを作りました。 服のフォルムなど視覚的にはシンプルながら、細部は凝っています。ジャージと布帛のワンピースは、筆のタッチを生かした手描きのグラフィックデザインをプリント。 ワンピースの原寸大で描いています。

ー代名詞のスキンシリーズ。2018SSの見どころや改善点は?

ポリエステルとナイロンの2つの糸を染め分けて、編むことで深みのある色を出しています。 リバーシブルで着られるようになっていて、模様をハッキリ見せるかニュアンスを楽しむかで着分けられます。 スキンシリーズはとても便利で。ノースリーブのタートルネック(上記アイテム右)をインナーとして着て、その上にワンピースを着たりアレンジを楽しんでほしいですね。

ー民族的なモチーフを多く用いたり、着物をリデザインされていますが、惹かれるポイントは?

もともと身体性や体と服の関係に興味があって、コンテンポラリーダンスを見るのも好きでしたね。服はどんな民族や人種も関係なく着ているし、 誰もが自然を美しいと思う、そういう根本的で身体性な普遍性や、共通の美に興味が湧きます。

ー「ソマルタ」が目指すこれからの展望を教えてください

変わらずテキスタイルに力を入れていきます。特に無縫製は他にない技術を駆使してデザインをしているので、そこをさらに強化していきたいですね。 世の中に洋服が溢れている時代だからこそ、そのブランドならではの価値や服を作る意味が問われる時代なのかなと思っています。 スキンシリーズやテキスタイルの強みを生かしていきたいですね。

Interview : Naoco Okada
Photo(Item) : Koki Inoue


Designer Profile

廣川玉枝(Tamae Hirokawa)

文化服装学院アパレルデザイン化を卒業。98年、イッセイミヤケに入社し、ニットデザインを中心に活躍。 2006年、独立してソマデザイン(SOMA DESIGN)社、ファッションブランドの「ソマルタ(SOMARTA)」を立ち上げる。 東京コレクションでは毎回他を圧倒するようなクリエイティビティの高いコレクションを発表し、マドンナやレディー・ガガなどのセレブを含む多くのファンから高い支持を得る。


Brand Profile
SOMARTA

SOMARTA(ソマルタ)は廣川玉枝が手がける、ウィメンズファッションブランド。2006年より展開。先端のテクノロジーと人体や社会に宿る根源的な価値を融合させ、ファッションの分野だけにとどまらず幅広い活躍を続ける。2019春夏は"primitive"と題したコレクションを展開。
2007年春夏コレクションにてコレクションデビュー。 "身体における衣服の可能性""をコンセプトにした無縫製のニットのタイツ「スキンシリーズ」で話題となる。2007年、第25回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞を受賞。
2010年、ソマデザインからアクセサリーラインが登場。ブランド名は「アルマタイン」で、「気品を表すAR(O)MAと手仕事の鎖編を表すARM(URE)宵に花開く(VESPER)TINE」を意味している。
2014年、国内外初の単独展覧会「廣川玉枝展 身体の系譜 ~Creation of SOMARTA~」を開催。同年、ヤマハとコラボで車いす「タウルス」を発表した。
2016年秋冬コレクションでは、メンズラインも展開。
2019年、ソマルタの無縫製編機によるニット「スキン(Skin)」シリーズをイメージし、「Skin & Bone」をコンセプトとしたアイウェアを展開した。