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RUMBLE RED

2019SS PRE ORDER
9/21 - 10/14

RUMBLE RED

RUMBLE RED(ランブルレッド)は牧野渚がデザイナーを務めるウィメンズブランド。2014年のブランド開始から、男性らしい本格的なヴィンテージやワークウェアなど普遍的なアイテムに女性ならではのエッセンスを取り入れ、本物志向の女性がリアルに楽しめる上質な服を提案する。

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SPECIAL INTERVIEW

RUMBLE RED

逞しさを兼ね備えるフェミニンさ、共鳴する心

 デザイナー牧野渚氏が手がけるウィメンズブランドRUMBLE RED(ランブルレッド)。2014年のブランド開始から、男性らしいワークやミリタリーを女性らしく表現するクリエーションを続ける。公私のパートナーである陽平氏とともに「0からスタートした」と語るブランドの足跡やクリエーションを通じて届けたい想いを聞いた。

ーRUMBLE REDについて教えてください。
2014AWからスタートして夫婦で立ち上げたブランドです。もともと私も夫もミリタリー、スポーツウェアなどヴィンテージウェアが好きで。ある時、夫が1930年代のグリズリージャケット(熊ジャン)という馬革とムートンのジャケットを着ていて、私も欲しくて女性ものを探しましたが小さいものがなく、ないなら作ってしまおうというのがきっかけですね。計5着程作って、街で着ていたら「それどこで売ってるの?」と声を掛けられたりと想像以上に反響がありました。その後自分でオンラインストアを立ち上げて、2年ほどかけて少しづつサンプルを作り、2014AWに初めて展示会に出展しました。
ブランドコンセプトとして、「男性のミリタリー、ワークウェアをベースに女性らしい形で提案すること」をいつも考えています。自分が着たいものを作る、というのは今も変わらず価値基準のひとつですね。サイズなどは時代にあわせて変わりますが、ヴィンテージ特有な普遍的なシルエットやディテールはこだわりをもって表現したいと思っています。
学生時代は文化服装学院に通っていて、特に目指していたものはなかったのですが、ぼんやりといつか自分でもブランドがやりたい、発信したいっていう思いは当時からありましたね。卒業後は販売員をしていました。主人も服好きなのですが、元々学生時代は建築を学んだ後に広告業界で働いていて、二人とも経験がない中0からスタートしたブランドなので、珍しいかもしれませんね。その分工場やパタンナー探しなど、業界の中で関係を構築することはとても大変でした。
ーブランドの核でもある「ヴィンテージ」ですが、何が渚さんを魅了するのですか?
「一期一会」の感じでしょうか。好きなヴィンテージアイテムを真似て、そのものを作っても勝てないんですよ。そのものにしかないオーラがありますからね。だから、全く同じものを作るんじゃなくて女性らしさや着やすさを加えたいと考えています。
ーデザインソースにする年代、国はありますか?
様々ですね。フランス、イギリス、ドイツだったりとか、年代も様々でシーズンごとにこの年代とか特に決めてないですね。決めてしまうと当時の色が強く出すぎてしまうので、いろんな年代を満遍なく使ってデザインしてますね。
リサーチについても、雑誌や書籍はあまり使わず、実際にミリタリーショップに行ったりしますね。あと主人のヴィンテージコレクションが豊富に揃っているので(笑)、それを参考にしたりしてます。 立ち上げ当初は泥臭い、より本物に寄せたものを作っていましたが、最近はRUMBLE REDの服を通してメンズのミリタリーだったりワークウェアのヴィンテージの世界を知ってもらえたらなと思って作っています。
ー今期の見どころを教えてください
シーズンごとにテーマは決めていませんが、今期はこれまでよりも女性らしさを意識しました。また毎シーズン好評を頂いているオリジナルのファブリックは、今期はカジュアルに着れる太めのストライプ柄を制作しました。
サーマル生地を用いたアイテムも毎シーズン継続しています。またカモフラージュ柄やハニカムワッフルをなどアーミーの要素を女性らしいシルエットに落とし込んだり、メンズの世界のものを女性のシルエットや世界観、着心地、雰囲気に落とし込んでるアイテムが殆どで、そのようなアイテムはうちのブランドらしいかなと思います。
また、レザーにも力を入れていて、Dポケットという50年代のディティールを使ったライダースをホースレザーで作っていて、おすすめですね。女性もののライダースは柔らかい革が多いですが、5年10年と着られるような経年変化を楽しんでもらえるようにとの思いで、うちの場合はすごくしっかりした厚みのある革を使ってます。「Dポケット」といっても中々普通知らない方が多いと思いますが、そうしたマニアックな細かいディテールは随所に取り入れています。
今期の手振り刺繍を取り入れたワンピースも注目してほしいですね。手振り刺繍は昔のスカジャンなどに使われる刺繍の技法ですが、職人さんが一点一点、機械の前で手を左右に動かして刺繍をしていくんです。手振り刺繍の甘くて少し荒い感じがすごくかっこ良いんですよ。なのであえて古い製法でやっている工場にお願いしています。
今は機械でその荒さも再現できたりもするんですが、そこは本物じゃないと嫌だな、と。なかなかレディースでここまでこだわっているところはないと思います。私たちがお願いしてる手振りの刺繍の職人さんもご高齢の方で、もう職人さんの数も減っています。そんな伝統文化も伝えていけたらと思っています。
ールックもこれまでになく個性的ですね
はい、今回モデルはアントワープ王立芸術学院の学生で創作ダンスを得意とするマチルダというモデルにお願いしました。ルック撮影は私たちだけじゃなく、カメラマンやスタイリストと一緒に作り上げるもの。なので楽しい現場を心がけていますね。信頼できるチームなので、「好きにやっていいよ」と(笑)自由な雰囲気を感じてもらえると嬉しいです。
ー今後のブランドの展開・将来像について教えてください。
まだ直営店がないので、自分たちの世界観をより理解してもらえるストアを作りたいなと思っています。あとは海外でも「女性らしいミリタリー、ワークウェア」というのはありそうでないコンセプトだと思うので、日本以外のお客様にも着ていただける機会を増やしたいですね。一人でも多くの女性の方に自分たちのブランドを通してメンズの服の奥深さを知っていただいて、洋服の面白さ、楽しさを感じてもらえればいいなと思います。
牧野 渚(Nagisa Makino)
1983年生まれ。文化服装学院服飾専門課程Ⅱ部服装科卒業。
数社のアパレル企業で販売員としてのキャリアを積み独立、夫である牧野 陽平と共にRUMBLE REDを設立。

Interview : Takeshi Arita, Saori Ogura

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