ー2018AWのテーマについて教えてください
全シリーズをヌードカラーという曖昧な色調でテーマを一貫させ、おぼろげで曖昧な想像空間、女性特有のミステリアスな魅力を表現しました。
ーテキスタイルも一風変わったものを使われていますね
今シーズンのテキスタイル・コンセプトは、40年代のクラシック・ボンデージアーティスト「John Willie(ジョン・ウィリー)」が「BiZARRE」の中で発表していた代表的な作品「ボンデージ」に由来しています
テキスタイルの分布は、50年代の部屋の壁紙を手法としており、近くで見ると縛られている女性に見え、遠くから見るとレトロな壁紙のように見えます。
そこにベルトや首輪といったアクセサリーを合わせ、束縛とセクシーさを表現することで、女性特有の魅力が強く伝わるようデザインしました。
また、衣服の構造にはオーバーサイズやアシンメトリー手法を使用し、柔らかい色調を合わせています。
ディティールには「ネジ」のモチーフを散りばめ、その他に、ちょっとシュールな「溶けた機械工具」モチーフもシリーズアイテムとして使っており、
「Seivson」の前シーズンの「インダストリアルスタイル」を今シーズンでも更に表現してみました。
各種アイテムを組み合わせると、今シーズンのコンセプトである「見えそうで見えない覗き見感、曖昧な境界線、想像空間に満ちた女性のパワー」をより表現することができると思います。
Tzuchin Shen(ジーチン・シン/申⼦芹)
台湾実践大学ファッション学科卒業。卒業コレクションとして、ニューヨークで発表を行う。
映画などのスタイリストとして経験を積む。NYコレクション、東京コレクションでランウェイ形式の発表を行う。
2017年にSeivsonを設立。
Song Mi-jin (ソン・ミジン/宋⽶秦/송미진)
韓国にてモデル、女優として活躍後、2011年に韓国発の少女グループDream Girlsのメンバーとして台湾でデビューし、
役者として多くの賞を受賞するだけでなく、放送を通じてK-POPとその文化を発信している。
また、韓国の「avouavou」「venimeux」等のブランドの台湾における正規輸入を行うなどファッション事業も手がける。
2017年にSeivsonを設立。
Text : Yuya Uchida