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TALKING ABOUT THE ABSTRACTION
デザイナー市原氏のひらめきの原点を求めて
「SEENOWTOKYO」プレオープンを記念したTALKING ABOUT THE ABSTRACTION(以下TATA)のデザイナー市原氏のインタビューでは、 17年の歴史に裏打ちされた確かな技術と、ブランドの「違和感」を大事にしたもの作りについて語ってもらった。 2018SSコレクションに合わせ、TATAの生産部門を担当する林真一氏へインタビュー。市原氏本人のInstagamの投稿と併せ、デザイナーのひらめきの原点に迫った。
前回のインタビューはこちら
ーデザイナー市原直樹氏とは、どんなクリエイターですか?
市原は面白いアイデアが思いついたら、すぐに取り掛かってカタチにするクリエイターです。最近も、これまで洋服にあまり採用されにくかった生地を積極的に取り入れたアイテムに挑戦したり。 カタチになるまで何度も工場に出向き、職人さんと一緒に物作りをしていますね。それが昔ながらの頑固な職人さんでも、信頼関係を得るためなら努力を惜しまないです。
ー伝統技術を持つ工場の方とのやりとりから、新しいものを生み出しているんですね
職人さんや工場で何度も試行錯誤を重ね、刺激を与え合いながらアイテムを作り上げました。 ベーシックなデザインながら、蚊帳生地を染めたストールや、ジュート素材やパナマ生地でバッグを製作するなど、初の試みのアイテムが並びます。 職人さんも蚊帳生地でストールを作ったことはなかったみたいですね。アイテムはそれぞれ、独特の風合いやクラフト感が楽しめるはずです。
ーTATAが近年、注力されている取り組みについて教えてください
ここ数シーズンは、各ブランドの強みを明確に打ち出すことを強化しています。 転写アイテムがメインのTATAから派生して、水着に転写技術を応用したVEACH CO.、バッグや雑貨のMATATABI、伝統的な技術を持つ工場との取り組みを製品化したFactory Industryなど、ブランドを細分化しています。 デザイナー自身はこれを映画になぞらえてスピンオフと呼んでいます。
ー今シーズンの見所についてお伺いできますか
TATAの定番となっている転写シリーズでは、今回初めてリネン素材を使用しました。 リネン素材特有のシワ感や雰囲気が今回プリントモチーフとしたヴィンテージデニムの雰囲気とマッチし、さらにリアルなアイテムへと進化しています。 また、今では定番となったスウェット素材、クールマックスの転写シリーズももちろん今回も継続。さまざまな素材、デザインで転写プリントの奥域を表現しました。 転写アイテム以外にも、先ほどの伝統的な工場との取り組みで、蚊帳生地を染め、縮絨加工したウエア、リメイクウエアなど、幅広いラインナップに仕上げました。 17SSよりスタートした、スイムウエアブランド・VEACH CO.第二シーズンとななる今季は、転写ラッシュガードパーカーなどをラインナップに加えました。
ー林さんの思うTATAの魅力とは?
TATA立ち上げから17年余りですが、僕が入社する前から“今までにないもの、新しい表現で驚かせたい”という根底のスタンスは今も持ち続けていますね。TATAの主軸である転写アイテムにしても、 「デニムを穿いているように見えるアイテムで、海に入ったら面白いよね」という発想からVEACH CO.が生まれました。アイテムそれぞれが持つ“ちょっとした違和感”を楽しんでもらえたらうれしいですね。
BRAND PROFILE
デザイナーの市原直紀がショップ勤務、アパレルメーカーを経験後、2001年に自身のブランド 「トーキングアバウトジ アブストラクション(TALKING ABOUT THE ABSTRACTION) 」を設立し、ファーストコレクションを発表。
2005年より1年間、パリにて単独の展示会を行う。以後、海外での展開をスタート。
2003年、大阪・新町に直営店をオープン。(ショップは2009年に心斎橋に移転。)
2011年、レディースラインとして「Breathed Things TALKING ABOUT THE ABST RACTION(ブレスド シング トーキングアバウト ジ アブストラクション)」の展開をスタート。同年、アジア地区への販売エリア拡大。
2018年春夏シーズンではTATAのほか、MATATABI、VEACH CO.、Factory Industry、TREADSの4つのブランド展開を行うなどマルチブランド化を進めている。

Interview
Text : Naoco Okada
Photo : Instagram @seeds_design

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